新しいガイドAI経理、どこから始める? 最初の1か月の手順書(Web・全16ページ)

無料相談
CASES

支援事例

記帳、内部監査、内部統制の文書化、開示書類のチェックなどで、AIとツールに作業を任せた6つの事例です。図の黒い箱がAI、テラコッタの箱が人の作業です。

会社が特定されないよう、業種と規模はぼかして書いています。効果の数値は会社ごとに条件が違うため、ここでは載せていません。

  • 資料
  • ツール
  • AI
  • 人
  • 結果
事例 01
  • 自社
  • 記帳
  • freee会計

当社の経理:freeeの「自動で経理」と、AIによる未処理明細の確認

株式会社プライムコンサルティング(当社)

動く例
日付取引先金額 勘定科目(案)税区分(案)判定の根拠状態
10/02クラウド基盤(日本法人)33,000通信費課税仕入10%請求書に登録番号あり確定
10/05生成AIサービス(米国法人)4,400通信費課税仕入10%登録番号あり・消費者向けの役務確定
10/08デザインツール(国外法人)1,800――請求書に登録番号の記載なし要確認
10/12チャットツール(米国法人)2,640通信費課税仕入10%登録番号あり・消費者向けの役務確定
10/20オンライン広告(国外法人)15,000――事業者向けの役務。リバースチャージの対象か確認要確認
未処理の明細 5件要確認 2件:請求書を取り寄せて担当者が判断 確定した3件は自動登録ルールに追加(翌月から自動で仕訳)

数値・取引先はすべて架空の例です。

AIと人の分担

  1. 資料銀行・カードの明細APIでfreeeに同期
  2. ツール自動登録ルールルールに合う明細は仕訳になる
  3. AIAIが科目・税区分の案根拠(発行元・登録番号)付き
  4. 人担当者が確定請求書と突き合わせて登録
  5. 結果ルールに追加翌月からルールで処理
以前

海外SaaSの明細が、税区分の判定待ちで未処理のまま残る

いま

判定の案と根拠が明細ごとに一覧で残る(試行中)

事例の詳しい説明
対象の業務
銀行・法人カードの明細の登録と、海外SaaSの税区分の判定
使ったもの
freee会計(自動で経理)、銀行・カードのAPI連携、Claude

以前の進め方と課題

当社は銀行とクレジットカードの明細をfreee会計に同期しています。同期した明細の多くは自動登録ルールで仕訳になりますが、海外のクラウドサービス(生成AI、クラウド基盤、デザインツール、チャットツールなど)の利用料は、請求元と契約形態によって税区分の判定が変わるため、未処理のまま残りがちでした。

AIとツールに任せた作業

未処理明細の一覧をAIに渡し、取引先ごとに勘定科目と税区分の案を、判定の根拠(請求書の発行元、登録番号の有無、リバースチャージの対象かどうか)とあわせて出させています。根拠がそろわない明細は「要確認」として分けて返させます。

人が確認・承認する所

AIの案は担当者が請求書と突き合わせて確定し、freeeで登録します。新しく分かった判定は自動登録ルールに追加し、翌月からはルールで処理します。

いまの運用

現在は試行の段階です。明細ごとの判定の根拠が一覧で残るため、翌月以降の確認と、税理士への相談にそのまま使えます。

事例 02
  • 記帳代行
  • マネーフォワード
  • freee会計

記帳代行:通帳・売上・給与のデータから仕訳を作り、会計ソフトに取り込む

当社の記帳代行・会計事務所業務

動く例
通帳10/01 入金 A社 110,00010/05 振込手数料 66010/10 出金 カ)ヤマダ 55,00010/25 給与振込 250,000
売上の一覧B社 10月分 220,000
給与台帳総支給 300,000控除合計 50,000差引支給 250,000
↓ AIが会計ソフトによらない形式(中間仕訳)で仕訳案を作る
日付借方貸方金額摘要状態
10/01普通預金売掛金110,000A社 入金
10/05支払手数料普通預金660振込手数料
10/10?外注費普通預金55,000カ)ヤマダREVIEW回答済み
10/25給料手当 300,000普通預金 250,000
預り金 50,000
300,00010月分給与
10/31売掛金売上高220,000B社 10月分
仕訳 5件(変換の前後で一致)借方合計 685,660 = 貸方合計 685,660REVIEW の残り 0件
マネーフォワード クラウド会計仕訳帳のインポート用CSV
freee会計振替伝票のインポート用CSV

数値・取引先はすべて架空の例です。

AIと人の分担

  1. 資料通帳・売上・給与の資料顧問先ごとに形がばらばら
  2. AIAIが中間仕訳を作成判断できない取引はREVIEW
  3. 人担当者がREVIEWに回答科目・税区分を判断
  4. ツール件数と貸借のチェック取込形式に変換
  5. 結果会計ソフトに取込マネーフォワード・freee
以前

会計ソフトごとに手で入力し、担当者で科目の付け方が変わる

いま

同じ手順で仕訳を作り、科目の対応は表に残る

事例の詳しい説明
対象の業務
通帳の入出金、売上の一覧、給与台帳からの仕訳の作成と、会計ソフトへの取り込み
使ったもの
Claude(記帳用に作った7つのスキル)、マネーフォワード クラウド会計、freee会計

以前の進め方と課題

記帳代行では、顧問先ごとに会計ソフトと資料の形が違います。仕訳を手で入力すると、担当者が替わったときに科目の付け方が変わりやすくなります。

AIとツールに任せた作業

資料の種類ごとに、AIが会計ソフトによらない共通の形式(中間仕訳)で仕訳案を作ります。判断できない取引には「REVIEW」の印を付けて残します。REVIEWが残っていないこと、仕訳ごとに貸借が一致していることを確かめてから、顧問先の会計ソフトの取込形式(マネーフォワードの仕訳帳CSV、freeeの振替伝票CSV)に変換します。科目と税区分の対応は、事務所共通の表と顧問先ごとの表の二段で持っています。

人が確認・承認する所

REVIEWの付いた取引は担当者が判断して回答します。変換前後の行数と借方・貸方の合計が一致することを確かめてから取り込み、月次の数字を確定します。

いまの運用

会計ソフトが違っても同じ手順で仕訳を作れるようになり、科目の付け方は対応表に残るようになりました。月次の確定後は、推移と増減のコメントを載せた月次レポートも同じデータから作っています。

事例 03
  • 上場準備
  • 内部監査
  • Excel・Word

店舗型サービスのFC本部:月次の内部監査の調書と報告書

店舗型サービスをフランチャイズで展開する上場準備企業

動く例
事後の稟議稟議の一覧 42件決裁前の発注 1件
時間外労働勤怠データ 全従業員上限を超えた人 0人
交際費交際費の明細 18件規程の上限を超えた支出 1件
出店の決議取締役会議事録・契約書決議前の契約 0件
顧客からのクレームクレームの記録 9件対応期限を過ぎた記録 1件
加盟店からの意見意見の記録今月は記録なし(観点から外す)
内部監査報告書(10月)監査の対象:10月の月次資料(6観点のうち5観点) 指摘1 決裁前に発注した案件が1件あった(購買部)指摘2 規程の上限を超えた交際費が1件あった(営業部)指摘3 対応期限を過ぎたクレームが1件あった(顧客サポート部) 結論と指摘は、内部監査の担当者が確定する
改善状況(各部署が改善し、内部監査が確かめる)
指摘10月11月12月
決裁前の発注未対応対応中完了
交際費の上限超え未対応完了完了
クレームの期限超過未対応対応中対応中

数値・取引先はすべて架空の例です。

AIと人の分担

  1. 資料月次の資料稟議・勤怠・交際費・クレームなど
  2. AIAIが6観点で抜き出し調書(Excel)に評価の案
  3. AIAIが報告書を作成調書の内容からWordへ
  4. 人監査担当が結論を確定評価と指摘事項
  5. 結果各部署が改善翌月以降に改善状況を確認
以前

毎月の資料を読み、調書と報告書をまとめるのに時間がかかる

いま

調書と報告書の形式が毎月そろい、指摘を月をまたいで追える

事例の詳しい説明
対象の業務
月次の内部監査(6つの観点)の調書と、社長への報告書の作成
使ったもの
Claude(月次監査用のスキル)、Excel、Word

以前の進め方と課題

月次の内部監査では、稟議の一覧、勤怠データ、交際費の明細、出店の決議、顧客からのクレームの記録などを毎月読み、調書と報告書にまとめます。資料の量が多く、まとめる作業に時間がかかります。

AIとツールに任せた作業

内部監査計画書の観点(事後の稟議、時間外労働、交際費、出店の決議、顧客からのクレーム、加盟店からの意見)に沿って、AIが月次資料を読み、観点ごとに該当する取引や記録を抜き出して調書(Excel)に評価の案を書きます。調書の内容から報告書(Word)も作ります。クレームの記録がない月は、その観点を外して作ります。

人が確認・承認する所

評価の結論と指摘事項は内部監査の担当者が確定します。改善を行うのは各部署で、内部監査室は改善の状況を翌月以降に確かめます。担当者が調書を直したときは、その内容から報告書を作り直します。

いまの運用

調書と報告書の形式が毎月そろい、指摘事項とその後の改善状況を月をまたいで追えるようになりました。

事例 04
  • 上場準備
  • J-SOX
  • 3点セット

上場準備企業:ヒアリングの文字起こしから業務記述書・フローチャート・RCMを作る

上場準備中の企業

動く例
ヒアリングの文字起こし(経理担当者) 「取引先から届いた請求書は経理の担当者が受け取って、経理課長が発注書と見比べて承認してから、会計ソフトに入れています。」
ヒアリングシート(AIが整理)
工程書類担当承認確認する内容システム
支払請求書の受領と承認請求書経理担当者経理課長発注書との照合会計ソフト
確認事項 No.3:経理課長の承認は押印か、ワークフローか
確認事項の回答:「ワークフローで承認」→ 3つの文書に同じ書き方で反映
業務記述書経理担当者は、取引先から届いた請求書を受け取る。経理課長は、請求書と発注書を照合し、承認する。承認後、経理担当者が会計ソフトに入力する。
業務フローチャート経理担当者
請求書の受領
経理課長
発注書と照合・承認
会計ソフト
入力
RCMリスク:架空・二重の請求書で支払う統制:経理課長が請求書と発注書を照合して承認するキーコントロール:はい(会社と担当者が決定)

数値・取引先はすべて架空の例です。

AIと人の分担

  1. 資料ヒアリングの文字起こし業務の担当者から聞き取り
  2. AIAIがヒアリングシートに整理確認事項に番号を付ける
  3. 人会社と担当者が確定シートの内容と確認事項の回答
  4. AIAIが3点セットを作成業務記述書→フロー図→RCM
  5. 人キーコントロールを決める会社と当社の担当者
以前

3つの文書を別々に書き、用語や承認者の書き方がずれる

いま

3つの文書の書き方がそろい、確認事項の回答状況を一覧で追える

事例の詳しい説明
対象の業務
内部統制の3点セット(業務記述書、業務フローチャート、RCM)の作成
使ったもの
Claude(業務記述書・フロー図・RCM用のスキル)、Word、Excel

以前の進め方と課題

3点セットは、業務の担当者へのヒアリングをもとに作ります。3つの文書を別々に書くと、用語や承認者の書き方がずれやすく、直すたびに3つを見比べる必要があります。

AIとツールに任せた作業

ヒアリングの文字起こしから、AIがまずヒアリングシート(Excel)に業務の流れを整理します。担当者が内容を確定したら、業務記述書(Word)、業務フローチャート(Excel)、RCMの順に作ります。文字起こしだけでは決まらない点は、確認事項として番号を付けて一覧にします。

人が確認・承認する所

ヒアリングシートの内容と、どの統制をキーコントロールにするかは、会社と当社の担当者が決めます。確認事項は会社に回答をもらってから文書に反映します。

いまの運用

3つの文書の用語と承認者の書き方がそろい、確認事項の回答状況を一覧で追えるようになりました。

事例 05
  • 上場準備
  • 収益認識
  • Excel

SaaS企業(上場準備):サービスのデータベースと会計の突合

法人向けのクラウドサービスを提供する上場準備企業

動く例
顧客DBの契約金額会計の売上差異原因(経理が記入)
A社120,000120,000
B社55,00055,000
C社98,000110,000△12,00010月15日に契約を変更(日割り)。会計の売上を修正
D社33,00033,000
E社044,000△44,0009月末に解約済み。10月分の請求を取り消し
F社66,00066,000
合計372,000428,000△56,000原因を確定した差異 56,000(2件)
10月分:DBから契約データを出力し、会計の売上と並べる差異のある顧客 2社差異の合計と原因の合計が一致

数値・取引先はすべて架空の例です。

AIと人の分担

  1. 資料DBの契約データサービスのデータベースから出力
  2. 資料会計の売上会計ソフトの帳簿
  3. ツール突合ツール(Excel)差異のある所を一覧にする
  4. 人経理が原因を確定修正仕訳を入れるか判断
  5. 結果毎月の確認同じ手順で差異を確かめる
以前

データベースと会計の一致を、毎月説明できる状態にする必要がある

いま

差異を毎月同じ手順で確かめられる

事例の詳しい説明
対象の業務
サービスの契約データと、会計上の売上の突合
使ったもの
Excel(突合用のツール)

以前の進め方と課題

売上はサービスのデータベースにある契約情報をもとに計上しています。上場準備では、データベースの数字と会計の売上が一致していることを、毎月説明できる状態にしておく必要があります。

AIとツールに任せた作業

データベースから出した契約データと会計の売上を突き合わせ、差異のある所を一覧にするExcelのツールを作りました。ツールは会社と使いながら何度も改訂しています。

人が確認・承認する所

差異の原因の確定と、修正仕訳を入れるかどうかの判断は、経理の担当者が行います。収益認識の考え方は、別にまとめたポジションペーパーに沿って判断します。

いまの運用

データベースと会計の差異を、毎月同じ手順で確かめられるようになりました。

事例 06
  • 開示
  • 決算短信
  • 半期報告書

上場企業・上場準備企業:決算短信と半期報告書の数値のチェック

上場企業と上場準備企業

動く例
決算短信(抜粋)
現金及び預金512,340
売掛金248,110
棚卸資産36,200
流動資産合計796,560
サマリー:売上高1,204,500
損益計算書:売上高1,205,400
1株当たり中間純利益12.34円
差異の一覧(AIが作成)
高流動資産合計 796,560 が内訳の合計 796,650 と一致しない(縦計)
高サマリーの売上高 1,204,500 が損益計算書の 1,205,400 と一致しない(表間)
高1株当たり中間純利益が半期報告書の 12.43円 と一致しない(書類間)
低「キャッシュフロー」と「キャッシュ・フロー」の表記が混在
担当者が1件ずつ確かめ、直すかどうかを会社と決める

数値・取引先はすべて架空の例です。

AIと人の分担

  1. 資料開示書類(Word)決算短信・半期報告書・招集通知
  2. AIAIが縦計と表間を突合本表・注記・セグメント・サマリー
  3. AIAIが書類どうしを突合同じ期間の書類の数字
  4. 人担当者が一件ずつ確認直すかどうかを会社と決める
  5. 結果差異の一覧重要度3段階で会社への確認に使う
以前

縦計や表どうしの数字の一致を一つずつ確かめる

いま

毎回同じ項目を確かめ、差異の一覧を会社への確認に使える

事例の詳しい説明
対象の業務
決算短信、半期報告書、招集通知の数値と記載の整合のチェック
使ったもの
Claude(開示書類のチェック用のスキル)、Word

以前の進め方と課題

開示書類のチェックでは、縦計や表どうしの数字の一致を一つずつ確かめます。同じ期間に複数の書類を出すときは、書類どうしの数字の突合も必要です。

AIとツールに任せた作業

AIが書類(Word)を読み、貸借対照表・損益計算書・キャッシュ・フロー計算書などの縦計、サマリーと財務諸表、本表と注記、セグメント情報と損益計算書のあいだの数字を突き合わせます。決算短信と半期報告書のように同じ期間の書類どうしの突合も行い、見つかった差異を重要度の3段階に分けて一覧にします。

人が確認・承認する所

差異の一覧は担当者が一件ずつ確かめ、書類を直すかどうかを会社と決めます。記載の表現の判断は人が行います。

いまの運用

提出前のチェックで見る項目が毎回そろい、差異の一覧を会社への確認に使えるようになりました。

自社の業務で検討したい場合

どの業務からAIに任せるか、人の確認をどこに置くかを、公認会計士が30分の無料相談でお聞きします。オンラインで実施します。

無料相談(30分)を申し込む
無料相談(30分)

経理のAI導入、上場準備の経理体制・内部統制のご相談

公認会計士 石塚康一が担当します。税務のご相談は、当社に所属する税理士または提携する税理士がお受けします。